病気以外にも目を向けるべき

看護師の主な仕事は、患者の診療の補助や療養上の世話である。この業務を行う上で大切なのが、看護ケアである。
「看護」には、「目で観て手で手当てをし、患者を護る」という意味が含まれている。つまり病気だけでなく、患者の心身の状態もしっかりケアすることが大切になる。

看護師は、患者と近い立場にいて世話をする。そのため、ちょっとした変化に気づきやすい。それは、患者と接する時間が最も長いからである。
療養中だと、落ち込んだりと気持ちが変化しやすくなることもある。そのような気持ちの変化に気づき、励ます、寄り添うなどの心のケアも看護ケアの一つである。こうした心身の看護ケアを繰り返すことで、患者の小さな変化に気づくようになり、素早く適切な処置が期待できる。

また、看護ケアには、患者だけでなくその家族のケアも含まれる。家族の気持ちにも寄り添って伺うことが大切である。
患者や家族のなかには、医者に言いたくても言えないことや家族には知られたくない、患者本人に知られたくないなど様々な気持ちを秘めていることがある。そういった時に、親身になって伺い心身ともにケアする、医者に伝えるといった橋渡し的役割を担うのも看護師の大きな役目だ。これも、患者と家族の精神的な苦痛を緩和するための重要な看護ケアと言える。

看護ケアの質は一言で定義できるものではなく、客観的に判断することは難しい。また、倫理的課題に直面することもある。だからこそ、常に看護ケアの質の向上に取り組むことが大切である。

■看護ケアの向上に取り組むうえで見ておくべきサイト:よりよいケアを目指して